XMLの各要素
エスケープシーケンスはフォントやグリフを変更する文字修飾のために用意されているのではないことを了解して欲しい.
エスケープシーケンスは,
エスケープシーケンスに関する決まり事は,以下のとおり.
character | mean | argument | description |
---|---|---|---|
\ | backslash | (none) | バックスラッシュそのものを表現したいときに利用する. |
{ | open bracket | (none) | エスケープシーケンス中で`{'や`}'を引数の指定文字ではなく単に文字として扱いたいときに利用する. |
} | close bracket | (none) | |
^ | superscript | text | 引数に指定した文字列が上付き文字,下付き文字であることを表現. |
_ | subscript | text | |
A | attention | text | 引数に指定した文字列が留意すべき点であること示す.(出力系によっては赤字で示される.) |
M | mathematical formula | text | 引数に指定した文字列が数学記号,数学式であることを表現.(既に,数式モードになっている場合には数式モードから抜け出る.) |
C | character | text | 特定の文字を表現(日本語変換フロントエンドが出力しにくい文字など) |
D | deleted text | text | 引数に指定した文字列が削除されたテキストであることを明示するときを表現. |
I | inserted text | text | 引数に指定した文字列が挿入されたテキストであることを明示するときを表現. |
P | picture | EID | 画像の張り付け(引数は【画像】情報のEID) |
N | technical name | text | 引数に指定した文字列が学名であることを表現. |
L | line feed | (none) | 文章の表現上,改行を挿入した方がみやすくなることを指示する.ただし,全ての出力系で必ず改行が挿入されることは保障されない.概ねカラムの型がPARAGRAPHのときのみに考慮される. |
(other) | forbidden | 将来の拡張用に予約.現時点では利用してはいけない. |
画像のエスケープシーケンスにはEID以外にも属性
属性 | 引数 | 意味 | 既定値 | |
---|---|---|---|---|
dpi | Dots par inch | 正整数値 | 引用が文章以外の場所で行われたときの解像度. | なし |
height | 高さ | 実数値 | 引用が文章中で行われたときのベースライン上の高さ. | 1.0 |
depth | 深さ | 実数値 | 引用が文章中で行われたときのベースライン下の深さ. | 0.0 |
なお,出力の処理系によっては指定した属性値を無視もしくはアバウトにしか表現し得ない場合があることに注意.(例えば,標準のHTMLでは,画像のサイズはピクセル単位で指定できるが,ベースラインに対する縦方向の位置は"top", "center", "bottom"の3種類しか選択肢がない)